トップ
>
俵
>
たはら
ふりがな文庫
“
俵
(
たはら
)” の例文
むくりと
半
(
なか
)
ば
起
(
お
)
きたが、
小
(
ちひ
)
さい
娘
(
むすめ
)
さんの
胸
(
むね
)
の
上
(
うへ
)
へ
乘
(
の
)
つて、
乘
(
の
)
ると
辷
(
すべ
)
つて、ころりと
俵
(
たはら
)
にころがつて、すや/\と
其
(
そ
)
のまゝ
寢
(
ね
)
た。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
岡目
(
をかめ
)
でも
知
(
し
)
れまさあねえ、
假令
(
たとひ
)
どうでも
俵
(
たはら
)
まで
持
(
も
)
つてられて、
辨償
(
まよ
)
つて
見
(
み
)
た
處
(
ところ
)
で三十
錢
(
せん
)
か五十
錢
(
せん
)
のことだんべぢやねえか
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
また
横
(
よこ
)
に
長
(
なが
)
い
俵
(
たはら
)
のような
恰好
(
かつこう
)
をして、そのまん
中
(
なか
)
に
口
(
くち
)
をつけた
横瓮
(
よこべ
)
といふ
壺
(
つぼ
)
がありますし、ひらべったい
壺
(
つぼ
)
で
紐
(
ひも
)
をつける
耳
(
みゝ
)
と
口
(
くち
)
のついた
提
(
さ
)
げ
瓶
(
つぼ
)
といふのがありまして
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
米
(
こめ
)
は
俵
(
たはら
)
より
涌
(
わ
)
き
銭
(
ぜに
)
は
蟇口
(
がまぐち
)
より
出
(
いづ
)
る
結構
(
けつこう
)
な
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
何
(
なに
)
が
不足
(
ふそく
)
で
行倒
(
ゆきだふ
)
れの
茶番
(
ちやばん
)
狂言
(
きやうげん
)
する事かとノンキに
太平楽
(
たいへいらく
)
云ふて、
自作
(
じさく
)
の
小説
(
せうせつ
)
が
何十遍
(
なんじつぺん
)
摺
(
ずり
)
とかの
色表紙
(
いろべうし
)
を
付
(
つ
)
けて
売出
(
うりだ
)
され
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
日頃好物の
塩鱒
(
しほます
)
を
俵
(
たはら
)
で取るのも亦勝手だつた。お住はまだ一生のうちにこの位ほつとした覚えはなかつた。この位ほつとした?——しかし記憶ははつきりと九年前の或夜を呼び起した。
一塊の土
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
音作は腰を
曲
(
こゞ
)
め、足に力を入れ、重い
俵
(
たはら
)
を家の方へ運んで行く。後には女二人と省吾ばかり残つて、
籾
(
もみ
)
を
振
(
ふる
)
つたり、それを俵へ詰めたりして居た。急に『かあさん、かあさん。』と呼ぶ声が起る。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
床几
(
しやうぎ
)
の
下
(
した
)
に
俵
(
たはら
)
を
敷
(
し
)
けるに、
犬
(
いぬ
)
の
子
(
こ
)
一匹
(
いつぴき
)
、
其日
(
そのひ
)
の
朝
(
あさ
)
より
目
(
め
)
の
見
(
み
)
ゆるものの
由
(
よし
)
、
漸
(
やつ
)
と
食
(
しよく
)
づきましたとて、
老年
(
としより
)
の
餘念
(
よねん
)
もなげなり。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
貧乏
(
びんばふ
)
な
百姓
(
ひやくしやう
)
はいつでも
土
(
つち
)
にくつゝいて
食料
(
しよくれう
)
を
獲
(
う
)
ることにばかり
腐心
(
ふしん
)
して
居
(
ゐ
)
るにも
拘
(
かゝ
)
はらず、
其
(
そ
)
の
作物
(
さくもつ
)
が
俵
(
たはら
)
になれば
既
(
すで
)
に
大部分
(
だいぶぶん
)
は
彼等
(
かれら
)
の
所有
(
しよいう
)
ではない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
松村
(
まつむら
)
に
小松
(
こまつ
)
を
圍
(
かこ
)
つて、
松賀町
(
まつかちやう
)
で
淨瑠璃
(
じやうるり
)
をうならうといふ、
藏
(
くら
)
と
藏
(
くら
)
とは
並
(
なら
)
んだり、
中
(
なか
)
を
白鼠
(
しろねずみ
)
黒鼠
(
くろねずみ
)
の
俵
(
たはら
)
を
背負
(
しよ
)
つてちよろ/\したのが、
皆
(
みな
)
灰
(
はひ
)
になつたか。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
勘次
(
かんじ
)
はお
品
(
しな
)
の
葬式
(
さうしき
)
が
濟
(
す
)
むと
直
(
すぐ
)
に
新
(
あたら
)
しい
俵
(
たはら
)
へ
入
(
い
)
れた
小作米
(
こさくまい
)
を
地主
(
ぢぬし
)
へ
運
(
はこ
)
んで
行
(
ゆ
)
かねば
成
(
な
)
らぬとそれが
心
(
こゝろ
)
を
苦
(
くる
)
しめて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「
飯坂
(
いひざか
)
の
前途
(
さき
)
の
山
(
やま
)
からの、どん/\と
出
(
で
)
ますだで。——いゝ
磨砂
(
みがきずな
)
だの、これ。」と、
逞
(
たくま
)
しい
平手
(
ひらて
)
で、ドンと
叩
(
たゝ
)
くと、
俵
(
たはら
)
から
其
(
そ
)
の
白
(
しろ
)
い
粉
(
こ
)
が、ふツと
立
(
た
)
つ。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
同町内
(
どうちやうない
)
の
瀧君
(
たきくん
)
に、ひと
俵
(
たはら
)
贈
(
おく
)
らうかな、……
水上
(
みなかみ
)
さんは
大
(
おほき
)
な
目
(
め
)
をして、
二七
(
にしち
)
の
縁日
(
えんにち
)
に
金魚藻
(
きんぎよも
)
を
探
(
さが
)
して
行
(
ゆ
)
く。……
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
然
(
さ
)
うで、
然
(
さ
)
うで、
名
(
めい
)
ぶつで。」と
振向
(
ふりむ
)
いて、
和笑
(
にやり
)
としながら、
平手
(
ひらて
)
で
又
(
また
)
敲
(
たゝ
)
いて、
續
(
つゞ
)
けざまにドン/\と
俵
(
たはら
)
を
打
(
う
)
つと、
言
(
い
)
ふにや
及
(
およ
)
ぶ、
眞白
(
まつしろ
)
なのが、ぱつ/\と
立
(
た
)
つ——
東京
(
とうきやう
)
の
埃
(
ほこり
)
の
中
(
なか
)
で
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“俵”の意味
《名詞》
(たわら) 姓氏の一つ。
(たわら) 藁やカヤなどを編んで作った袋。穀物、炭などを入れる。普通、米俵をいう。
(ひょう) たわら。
(出典:Wiktionary)
“俵”の解説
俵(たわら)は、米などの穀類のほか、塩、魚、木炭、石炭などの輸送や保存のために用いるわらを円筒状に編んだもの。
(出典:Wikipedia)
俵
常用漢字
小6
部首:⼈
10画
“俵”を含む語句
土俵
俵藤太秀郷
空俵
米俵
俵藤太
俵屋
三俵
俵天王
俵右門
桟俵法師
俵形
炭俵
桟俵
穀俵
四斗俵
芋俵
種俵
沙俵
俵町
俵分
...