“平手”の読み方と例文
読み方割合
ひらて100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其時原口さんはうしろから、平手ひらてで、与次郎の脊中せなかたゝいた。与次郎はくるりとかへつて、まくすそもぐつて何所どこかへ消え失せた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
らい了戒りょうかいのあざやかなかね色が、静かに、そして鋭く、眼光刀光が一すじになって詰め寄ろうとしています——平手ひらて青眼せいがんのかたちに。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平手ひらてで板を叩くようなつづみの音をさせて、鳥打帽子をかぶった万歳まんざい幾人いくにんも来ます。かね太皷たいこを鳴らすばかりで何にも芸のない獅子舞も来ます。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)