“平手造酒”の読み方と例文
読み方割合
ひらてみき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……菓子はこれだ、と袂から二人揃って、くだんの塩竈を二包。……こいつには、笹川の剣士、平手造酒ひらてみきの片腕より女郎がるぜ、痛快! となった処で——端銭もない。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もう一人の武士はこれとちがい、年もおおかた三十でもあろうか、面擦れのした赭ら顔、肥えてはいるが贅肉ぜいにくのない、隆々たる筋骨の大丈夫で、その名を平手造酒ひらてみきといった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)