“ひらてみき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
平手造酒50.0%
平手酒造50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……菓子はこれだ、と袂から二人揃って、くだんの塩竈を二包。……こいつには、笹川の剣士、平手造酒ひらてみきの片腕より女郎がるぜ、痛快! となった処で——端銭もない。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もう一人の武士はこれとちがい、年もおおかた三十でもあろうか、面擦れのした赭ら顔、肥えてはいるが贅肉ぜいにくのない、隆々たる筋骨の大丈夫で、その名を平手造酒ひらてみきといった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「生縄一家の用心棒、磯貝先生は、話に今ものこっている笹川繁蔵ささがわしげぞうの処の平手酒造ひらてみきよりもえらい方だ」
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
講談本を読むと平手酒造ひらてみきが肺病患者であったような話はあるが、ゼンソク持ちの剣術使いの話はでてこない。してみると剣術がゼンソクにきくかも知れんというので思い立ったという話であった。
影のない犯人 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)