“俵(へう)” の例文
納(をさめ)てその跡(あと)が八十四五俵(へう)程も取入ます大凡(おほよそ)家邸(いへやしき)五百兩諸道具が三百兩餘り抱(かゝ)への遊女が十四五人是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「こんで穗(ほ)の出際(でぎは)に雨(あめ)でもえゝ鹽梅(あんべえ)なら、反(たん)で四俵(へう)なんざどうしてもとれべと思(おも)つてんのよ」
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
何(なに)を云(い)ふんだな、さつき身延山(みのぶさん)へお参(まゐ)りに来(き)た人が道に迷つて此処(こゝ)に来(き)たが、それは吉原(よしはら)にゐた時に出た客なんだよ、三両(りやう)包(つゝ)んで出したが跡(あと)に切餅(きりもち)(二十五両(りやう)包(づゝみ))二俵(へう)位(ぐらゐ)はある様子(やうす)
「それは米にしても味噌にしても露西亜にも無い事はないが、値段が高い上に、本場物はなか/\手に入らない。で、今度は飛切の上米を五俵(へう)ばかり手荷物に加へようといふ寸法なんだが……」
『しかし、俵(へう)にもある。』と地主はどこまでも不満足らしい顔付。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「そりやさうにも何(なん)にもよ、他人(たにん)でせえこんで軟(やつ)けえ言辭(ことば)でも掛(か)けられつと、後(あと)ぢや欲(ほ)しく成(な)るやうな物(もの)でも出(だ)す料簡(れうけん)にもなるもんだかんなあ」おつたは斯(か)ういひながら先刻(さつき)から雞(とり)の塒(とや)の下(した)に在(あ)る二俵(へう)の俵(たわら)へ目(め)を
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)