“たわら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
94.1%
田原5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
首は、鈍い音をたてて、彼の足許あしもところがった。次いで、首のない彼の身体は、たわらを投げつけたように、どうとその場に地響をうって倒れた。
鬼仏洞事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
あくる朝早く駐在の巡査おまわりさんが来て調べたら、たわらを積んで行ったらしい車の輪のあとが、雨あがりの土にハッキリついていた。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私の生れ故郷は、当時田原たわら村辻川といったのであるが、この田原という郷名は、隣村の川辺かわなべとともにすでに中世以前の書物にも現われている。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
三上みかみ山の百足むかでを退治した時代には、近江に近い山城の田原に住んでいて、藤原家であるところから田原たわら藤太とうだ秀郷と称していたが、その生国は下野しもつけであったために
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)