“俵(だわら)” の例文
また兵糧俵(だわら)のうちには、武器を隠し入れて、わざと追われた様を作(な)しながら、わっと、城門内へ逃げこんだものである。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
原(はら)っぱの片(かた)すみの方(ほう)は、草(くさ)の茂(しげ)ったやぶになっていました。そこへは、近所(きんじょ)の人(ひと)たちが、よく空(あ)き俵(だわら)や、ごみなどを捨(す)てるのです。そのやぶの中(なか)をさして
芽は伸びる (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、せまい小屋の中を、忙しく見まわしていましたが、土間のすみに、炭(すみ)のあき俵(だわら)が二つ三つ立てかけてあるのに気づきますと、いきなり、そのそばに近づき、あき俵をパッとはねのけました。
妖怪博士 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)