“すりうす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
摺臼66.7%
磨臼33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とにかくに摺臼すりうす唐箕とうみが採用せられて、玄米げんまいの俵が商品となるまでの間は、稲作作業の終局と考えられたのは、稲扱いねこきという仕事が済んだことであった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
何かの折に年寄りなどがふと言い出しはしないか。これからもどうか気をつけていてもらいたい。御承知の通り摺臼すりうすが一般農村に普及したのはそう古いことではない。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
勘次かんじはおしなきてかまどけるうちには庭葢にはぶたもみむしろしたりそれからひとりで磨臼すりうすいたりして、それから大根だいこしたりつちけたりしてくらいからくらいまではたらいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ああ、貧困は実に天才を護育するの揺籃えうらんなりき。敬虔なる真理の帰依者きえしやスピノザもまたくの如くなりき。彼は眼鏡磨臼すりうすをひいて一生を洗ふが如き赤貧のうちに、静かに自由の思索にふけれり。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)