“帰依者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きえしゃ71.4%
きえしや28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大町の如道にょどうとか、和田の親性しんしょうとか、松住まつずみ円貞えんていなどという人々も、善信と知りあう機縁を得て、みな旧教をすてて念仏門の帰依者きえしゃになった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これは玄内は大師の帰依者きえしゃだが、海真寺の住職は戒律を保たず、堕落僭上だらくせんじょうの沙汰があるので、尊い本尊を預けておけないからだ〉と書いてある
彼が人間同士の幾多の信頼にそむいて居ることよりも、この純一な自分の帰依者きえしやに対しての申訳なさは、彼にはむしろ数層倍も以上に感じられた。
ああ、貧困は実に天才を護育するの揺籃えうらんなりき。敬虔なる真理の帰依者きえしやスピノザもまたくの如くなりき。彼は眼鏡磨臼すりうすをひいて一生を洗ふが如き赤貧のうちに、静かに自由の思索にふけれり。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)