“ひきうす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
挽臼32.4%
碾臼17.6%
8.8%
挽舂5.9%
曳臼5.9%
碾磑5.9%
磨磐5.9%
磨臼5.9%
碾石2.9%
引臼2.9%
挽碓2.9%
磨石2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど小林は挽臼ひきうすのように動かなかった。母は諦めたように独りで麻糸つなぎの内職をしていた。そのうち母さえもそれをめてしまった。
しかし、水車場の内部は、大分面目を變へた。𢌞轉軸シヤフト碾臼ひきうす調革しらべかは、滑車といつたやうなものは、勿論みんな取除かれた。
水車のある教会 (旧字旧仮名) / オー・ヘンリー(著)
アイスランドの伝説に、何でも出すひきうすを試すとて塩を出せと望み挽くと、出すは出すは、磨動きやまず、塩乗船にあふれて、ついにその人を沈めたとあり。
これで話を止めて、栄一は横になって、挽舂ひきうすの響きを聞きながらうつらうつら仮睡うたたねの夢に落ちた。勝代は温かすぎる炬燵で逆上のぼせて頭痛がしていたが、それでも座を立とうとはしないで
入江のほとり (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
唄でもうたふ時はうぐひすのやうになめらかだが談話はなしをすると曳臼ひきうすのやうな平べつたい声をするのは、咽喉を病んでゐる証拠ださうだ。
ものしづかな遠雷が 碾磑ひきうすをまはしてゐる
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
此石山の川岸にさしかゝれる所にめづらしき石あり、其かた磨磐ひきうすの如く、上下たひらかにしてめぐりは三角四角五角八角等にして、石工いしやの切立し如く、色は青黒し。是を掘出したるあともありてほらのごとし。
むしろ大なる磨臼ひきうすを首にかけられて、海に投げ入れられんかたまされり。
わが未だ最後をはりことばをいはざるさきに、かの光は己が眞中まなかを中心として碾石ひきうすの如くめぐりき 七九—八一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
天、一〇・九二にこれを花圈はなわといへる如く圓く圍み、かつは水平に𢌞轉するがゆゑに碾石ひきうすといへり
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
色は白けれど引臼ひきうすの如き尻付しりつき、背の低くふとりたる姿の見るからにいやらしき娘こそ、琉球人の囲者かこいものとの噂高くして、束髪に紫縮緬の被布ひふなぞ着て時々月琴げっきん稽古けいこに行くとは真赤な虚言うそ
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
すなわちこれ挽碓ひきうすなり。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
しかし死んだ人たちが磨石ひきうすのようにお前のくびにぶら下っているのだぞ(註八三)