碾磑ひきうす)” の例文
右の草履が碾磑ひきうすの飛石を一つ踏んで、左の草履が麻の葉のようなしゅんのある鞍馬の沓脱くつぬぎに上がる。お雪さんの体がしなやかに一捩ひとねじり捩られて、長い書生羽織に包まれた腰が蹂口に卸された。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ものしづかな遠雷が 碾磑ひきうすをまはしてゐる
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)