“囲者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かこいもの80.0%
かこひもの20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心の中にはこれから先毎晩こういう風に千代香を囲者かこいものにしてからの楽しさのみが、かえって切ないほど果てしもなく想像されるのであった。
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
知らないで、うんとさえ云えば、立派な旦那が附いて、三十円るというのに、まさか囲者かこいものには成らないと云うのだよ、何ういう訳だか、本当に馬鹿気ばかげているよ
これが芸者だとか、囲者かこひものだとか云ふのなら、私は何も言ひはしませんけれど第一は、赤樫あかがしさんといふ者があるのぢやありませんか、ねえ。その上にあの女だ! ただ代物しろものぢやありはしませんわね。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)