トップ
>
減
>
げん
ふりがな文庫
“
減
(
げん
)” の例文
彼
(
かれ
)
は
絶
(
た
)
えず
或
(
ある
)
物
(
もの
)
を
探
(
さが
)
すやうな
然
(
しか
)
も
隱蔽
(
いんぺい
)
した
心裏
(
しんり
)
の
或
(
ある
)
物
(
もの
)
を
知
(
し
)
られまいといふやうな、
不見目
(
みじめ
)
な
容貌
(
ようばう
)
を
村落
(
むら
)
の
内
(
うち
)
に
曝
(
さら
)
す
必要
(
ひつえう
)
が
漸
(
やうや
)
く
減
(
げん
)
じて
來
(
き
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それ
故
(
ゆゑ
)
に
日本
(
にほん
)
の
經濟
(
けいざい
)
は
立直
(
たてなほ
)
す
必要
(
ひつえう
)
があるのであるが、
經濟
(
けいざい
)
の
立直
(
たてなほ
)
しが
出來
(
でき
)
て
累年
(
るゐねん
)
續
(
つゞ
)
く
輸入超過
(
ゆにふてうくわ
)
が
減
(
げん
)
じ
國際貸借
(
こくさいたいしやく
)
が
改善
(
かいぜん
)
せられて
初
(
はじめ
)
て
金
(
きん
)
の
解禁
(
かいきん
)
が
出來
(
でき
)
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
企は失敗して、彼らは
擒
(
とら
)
えられ、さばかれ、十二名は政略のために死一等を
減
(
げん
)
ぜられ、
重立
(
おもだち
)
たる余の十二名は天の恩寵によって立派に絞台の露と消えた。
謀叛論(草稿)
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
其方儀松五郎
尋
(
たづ
)
ねの所未だ
行衞
(
ゆくゑ
)
相知れざる趣き
空
(
うつ
)
せみ事千代
存命
(
ぞんめい
)
も是れ有らば入牢の上
屹度
(
きつと
)
被仰付之處
當人
(
たうにん
)
空
(
うつ
)
せみ相果候上は一等を
減
(
げん
)
じられ
江戸構
(
えどかま
)
へ申付る
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
壺は少し
勢
(
いきおい
)
を
減
(
げん
)
じたと思われたが、それでも昨日と同じ様に、ときどきカタカタと
滑稽
(
こっけい
)
な
身振
(
みぶり
)
で揺らいだ。
俘囚
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
ベンヺ
馬鹿
(
ばか
)
な! そこがそれ、
火
(
ひ
)
は
火
(
ひ
)
で
壓
(
おさ
)
へられ、
苦
(
く
)
は
苦
(
く
)
で
減
(
げん
)
ぜられる
例
(
ためし
)
ぢゃ。
逆
(
ぎゃく
)
に
囘轉
(
まは
)
ると
目
(
め
)
が
眩
(
ま
)
うたのが
癒
(
なほ
)
り、
死
(
し
)
ぬる
程
(
ほど
)
の
哀愁
(
かなしみ
)
も
別
(
べつ
)
の
哀愁
(
かなしみ
)
があると
忘
(
わす
)
れらるゝ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
今までの
悲哀
(
ひあい
)
や苦痛は
固
(
もと
)
より其によツて少しも
減
(
げん
)
ぜられたといふ
譯
(
わけ
)
ではないが、
蔽重
(
おつかさ
)
なツた
雲
(
くも
)
の
間
(
あひだ
)
から
突然
(
とつぜん
)
日の
光
(
ひかり
)
が
映
(
さ
)
したやうに、
前途
(
ぜんと
)
に
一抹
(
いちまつ
)
の
光明
(
くわうめう
)
が
認
(
みと
)
められたやうに感じて
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
今日
(
けふ
)
は三十
人
(
にん
)
の
患者
(
くわんじや
)
を
受
(
う
)
ければ、
明日
(
あす
)
は三十五
人
(
にん
)
來
(
く
)
る、
明後日
(
あさつて
)
は四十
人
(
にん
)
に
成
(
な
)
つて
行
(
ゆ
)
く、
恁
(
か
)
く
毎日
(
まいにち
)
、
毎月
(
まいげつ
)
同事
(
おなじこと
)
を
繰返
(
くりかへ
)
し、
打續
(
うちつゞ
)
けては
行
(
ゆ
)
くものゝ、
市中
(
まち
)
の
死亡者
(
しばうしや
)
の
數
(
すう
)
は
决
(
けつ
)
して
減
(
げん
)
じぬ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ジャワ
島
(
とう
)
のパパンダヤング
火山
(
かざん
)
は
西暦
(
せいれき
)
千七百七十二年
(
せんしちひやくしちじゆうにねん
)
の
噴火
(
ふんか
)
に
於
(
おい
)
て、
僅
(
わづか
)
に
一夜
(
いちや
)
の
間
(
あひだ
)
に
二千七百米
(
にせんしちひやくめーとる
)
の
高
(
たか
)
さから
千五百米
(
せんごひやくめーとる
)
に
減
(
げん
)
じ、
噴
(
ふ
)
き
飛
(
と
)
ばしたものによつて
四十箇村
(
しじつかそん
)
を
埋沒
(
まいぼつ
)
したといふ。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
時
(
とき
)
がたつと、
人
(
ひと
)
の
往来
(
おうらい
)
も
減
(
げん
)
じてゆきました。そして、まわりに
立
(
た
)
つ
人影
(
ひとかげ
)
も
少
(
すく
)
なくなった。けれど、
二人
(
ふたり
)
は、
明日
(
あした
)
の
生活
(
せいかつ
)
のためには、まだ、その
晩
(
ばん
)
の
稼
(
かせ
)
ぎをつづけなければなりません。
街の幸福
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
傷
(
きづゝ
)
き
斃
(
たを
)
れたのも
少
(
すくな
)
くない
樣子
(
やうす
)
で、
此
(
この
)
日
(
ひ
)
も
既
(
すで
)
に十二三
里
(
り
)
許
(
ばかり
)
進
(
すゝ
)
みて、
海岸
(
かいがん
)
なる
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
の
住家
(
すみか
)
からは、
確
(
たし
)
かに三十
里
(
り
)
以上
(
いじやう
)
距
(
へだゝ
)
つたと
思
(
おも
)
はるゝ
一
(
ある
)
高山
(
かうざん
)
の
絶頂
(
ぜつてう
)
に
達
(
たつ
)
した
時
(
とき
)
には、
其
(
その
)
數
(
かず
)
も
餘程
(
よほど
)
減
(
げん
)
じて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ふたりはようやくそれをつかんで、下から四、五尺までの高さに
帆桁
(
ほげた
)
をおろし、帆の上端を
甲板
(
かんぱん
)
にむすびつけた。これで船は風に対する
抵抗力
(
ていこうりょく
)
が
減
(
げん
)
じ、
動揺
(
どうよう
)
もいくぶんか減ずるようになった。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
往來
(
わうらい
)
で
煙草
(
たばこ
)
を
吸
(
す
)
つたもの、
込
(
こ
)
み
合
(
あ
)
ふ
中
(
なか
)
で
人
(
ひと
)
を
押
(
お
)
し
退
(
の
)
けて
進
(
すゝ
)
まうとしたもの、そんなのまでを
直
(
す
)
ぐ
引
(
ひ
)
つ
捕
(
とら
)
へて、
打首
(
うちくび
)
にするならば、
火事
(
くわじ
)
は
半分
(
はんぶん
)
に
減
(
げん
)
ずるし、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
の
風儀
(
ふうぎ
)
は
忽
(
たちま
)
ち
改
(
あらた
)
まるであらうと
思
(
おも
)
つた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
死
(
し
)
一等
(
いっとう
)
を
減
(
げん
)
じてこれを
放免
(
ほうめん
)
したるは文明の
寛典
(
かんてん
)
というべし。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
懶
(
ものう
)
さに
堪
(
た
)
へぬ
樣
(
やう
)
に
成
(
な
)
つたがそれでも
其
(
そ
)
の
休養
(
きうやう
)
の
爲
(
ため
)
に
幾
(
いく
)
らづゝでも
持病
(
ぢびやう
)
の
苦
(
くる
)
しみを
減
(
げん
)
じたので、さういふ
理由
(
わけ
)
を
知
(
し
)
らない
彼
(
かれ
)
は
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それで一
般
(
ぱん
)
會計
(
くわいけい
)
には
國債
(
こくさい
)
を
計上
(
けいじやう
)
しない、
特別會計
(
とくべつくわいけい
)
では
國債
(
こくさい
)
を
豫定
(
よてい
)
の
半額
(
はんがく
)
に
減
(
げん
)
ずる、
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
ふ
方針
(
はうしん
)
を
立
(
た
)
てたのであつた。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
今日
(
きょう
)
は三十
人
(
にん
)
の
患者
(
かんじゃ
)
を
受
(
う
)
ければ、
明日
(
あす
)
は三十五
人
(
にん
)
来
(
く
)
る、
明後日
(
あさって
)
は四十
人
(
にん
)
に
成
(
な
)
って
行
(
ゆ
)
く、かく
毎日
(
まいにち
)
、
毎月
(
まいげつ
)
同事
(
おなじこと
)
を
繰返
(
くりかえ
)
し、
打続
(
うちつづ
)
けては
行
(
ゆ
)
くものの、
市中
(
まち
)
の
死亡者
(
しぼうしゃ
)
の
数
(
すう
)
は
决
(
けっ
)
して
減
(
げん
)
じぬ。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
仏壇
(
ぶつだん
)
に、ささげられたさかずきの
酒
(
さけ
)
は、ほんとうに一
滴
(
てき
)
も
減
(
げん
)
じはしなかったのです。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今
(
いま
)
から
穀
(
こく
)
の
用意
(
ようい
)
もしなくては
成
(
な
)
らぬと
思
(
おも
)
ふと
自分
(
じぶん
)
の
身上
(
しんしやう
)
から一
俵
(
ぺう
)
の
米
(
こめ
)
を
減
(
げん
)
じては
到底
(
たうてい
)
立
(
た
)
ち
行
(
ゆ
)
けぬことを
深
(
ふか
)
く
思案
(
しあん
)
して
彼
(
かれ
)
は
眠
(
ねむ
)
らないこともあつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
新
(
あらた
)
に
減債基金
(
げんさいききん
)
に
充當
(
じうたう
)
することにしたから
來年度
(
らいねんど
)
には
減債基金
(
げんさいききん
)
の
總額
(
そうがく
)
は九千
萬圓
(
まんゑん
)
餘
(
よ
)
に
上
(
のぼ
)
るのであるから三千五百
萬圓
(
まんゑん
)
だけが六十
億圓
(
おくゑん
)
の
國債
(
こくさい
)
から
減
(
げん
)
ずることになる。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
“減”の意味
《名詞》
減(げん)
減ること。減らすこと。
(出典:Wiktionary)
減
常用漢字
小5
部首:⽔
12画
“減”を含む語句
好加減
加減
人減
減殺
可加減
手加減
煮加減
減少
宜加減
半減
減食
加減弁
湯加減
匙加減
漸減
磨減
減毀
減額
俯向加減
不減口
...