“減(ひ)” の例文
兒童出席簿と睨み合をし乍ら算盤(そろばん)の珠をさしたり減(ひ)いたり、過去一ヶ月間に於ける兒童各自の出缺席から、其總數、其歩合を計算して
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
近きも遠きもかしこにては加へじ減(ひ)かじ、神の親しくしろしめし給ふ處にては自然の法(のり)さらに行はれざればなり 一二一—一二三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
可(よ)うござんす、帰途(かえり)に直ぐに、早瀬さんへ行っていッつけてやるって、言おうかと思ったけれど、行状点を減(ひ)かれるから。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
して額椽の箔が何うの畫の出來が何うのと、クド/\と解らぬ講釋を並べて、「拾錢もお減(ひ)き申して置きませうかね。」
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
波(なみ)がちょうど減(ひ)いたとこでしたから磨(みが)かれたきれいな石は一列(いちれつ)にならんでいました。
サガレンと八月 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
間接には馬鈴薯(じやがいも)に目鼻よろしくといふマダム田島の御機嫌をとつた事になる不面目を施し、退いて職員室の一隅に、児童出席簿と睨み合をし乍ら算盤の珠をさしたり減(ひ)いたり
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)