“不行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ユカズ66.7%
ゆかず33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぐっと甘酒を呑みほしてから、だしぬけに碾茶の茶碗を私の方へのべてよこした。「この茶碗に書いてある文字、——白馬ハクバオゴリテ不行ユカズ。よせばいいのに。てれくさくてかなわん。 ...
ダス・ゲマイネ (新字新仮名) / 太宰治(著)
この茶碗に書いてある文字、——白馬ハクバオゴリテ不行ユカズ。よせばいいのに。てれくさくてかなはん。君にゆづらう。僕が淺草の骨董屋から高い金を出して買つて來て、この店にあづけてあるのだ。
ダス・ゲマイネ (旧字旧仮名) / 太宰治(著)
此より山中奥の院は十八丁ありといふ故不行ゆかずして駅へ帰りければ撫院已に駅長の家に来れり。一里半関が原の駅にいたる。駅長の家に神祖陣営の図ををさむ。駅長図をひらい行行ゆく/\委細にとけり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)