“行衛不明”の読み方と例文
旧字:行衞不明
読み方割合
ゆくえふめい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
全く火事のために行衛不明ゆくえふめいになったのだとわかって米友は、お君のことが心配になってはるばる甲州まで行ってみる気になりました。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
二百疋の子供は百九十八疋までありに連れてかれたり、行衛不明ゆくえふめいになったり、赤痢せきりにかかったりして死んでしまいました。
蜘蛛となめくじと狸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
松木と武石との中隊が、行衛不明ゆくえふめいになった時、大隊長は、他の中隊を出して探索さした。大隊長は、心配そうな顔もしてみせた。遺族に対して申訳がない、そんなことも云った。
渦巻ける烏の群 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)