“不明暸”の読み方と例文
読み方割合
ふめいりょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その色は今日こんにちまでのように酸の作用をこうむった不明暸ふめいりょうなものではなかった。白い底に大きな動物のきものごとくどろりと固まっていたように思う。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それは頭が不明暸ふめいりょうなんだからだと注意してやると、かえって吾々を軽蔑けいべつしたり、罵倒したりするから厄介です——しかしこれはここで云う事ではない。
文芸の哲学的基礎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼女はただ不明暸ふめいりょうな材料をもっていた。そうして比較的明暸な断案に到着していた。材料に不足な掛念けねんいだかない彼女が、その断案を不備として疑うはずはなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)