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不明暸
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ふめいりょう
ふりがな文庫
“
不明暸
(
ふめいりょう
)” の例文
その色は
今日
(
こんにち
)
までのように酸の作用を
蒙
(
こうむ
)
った
不明暸
(
ふめいりょう
)
なものではなかった。白い底に大きな動物の
肝
(
きも
)
のごとくどろりと固まっていたように思う。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それは頭が
不明暸
(
ふめいりょう
)
なんだからだと注意してやると、かえって吾々を
軽蔑
(
けいべつ
)
したり、罵倒したりするから厄介です——しかしこれはここで云う事ではない。
文芸の哲学的基礎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼女はただ
不明暸
(
ふめいりょう
)
な材料をもっていた。そうして比較的明暸な断案に到着していた。材料に不足な
掛念
(
けねん
)
を
抱
(
いだ
)
かない彼女が、その断案を不備として疑うはずはなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
すなわち途中で雨が降り出して着物が
濡
(
ぬ
)
れたとか、また
蒸
(
む
)
し暑くて途中が難儀であったとかいう意識は講演の方が心を奪うにつれて、だんだん
不明暸
(
ふめいりょう
)
不確実になってくる。
現代日本の開化
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
第一言語が
不明暸
(
ふめいりょう
)
であった。それから
判切
(
はっきり
)
聞こえるところも
辻褄
(
つじつま
)
の合わない事だらけだった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
暸
部首:⽇
16画
“不明”で始まる語句
不明瞭
不明
不明晰