“大饗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいきょう30.8%
たいきょう23.1%
おほみうけ15.4%
おほあへ7.7%
おほみあへ7.7%
だいきやう7.7%
ダイキヤウ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ばかをいえ、ばかな事を。——祝宴はこれからだ。いままでは、大饗だいきょうのほんの前酒盛まえざかもりと申すもの」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
晩には雲堂うんどう大饗たいきょうときの馳走)が行われた。趙の長者から祝いの品々や心づけが端から端まで配られた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大饗おほみうけの引出物に白馬あをうまばかりを三十頭、賜つたこともございますし、長良ながらの橋の橋柱はしばしらに御寵愛のわらべを立てた事もございますし、それから又華陀の術を傳へた震旦しんたんの僧に
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
話は古いが、御大典の当時、二条離宮で群臣に大饗おほあへを賜つた。
ここにき出して斬りはふりき。かれ其地そこを宇陀の血原といふ。然してその弟宇迦斯おとうかしが獻れる大饗おほみあへをば、悉にその御軍みいくさに賜ひき。この時、御歌よみしたまひしく
(臨時の客は二宮にぐう大饗だいきやうと同日に摂政関白家が、大臣以下の上達部かんだちめを招いて催す饗宴で、大饗と別に変りがない。)五位も、外の侍たちにまじつて、その残肴ざんかう相伴しやうばんをした。
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
平安朝以後頻りに行はれた上流公家の大饗ダイキヤウも、やはり一階上の先輩を主賓として催された。まれびとの替りに、寺院の食堂の習慣を移して、尊者ソンジヤと称へてゐた。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)