“残肴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ざんこう66.7%
ざんかう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三人が通ったのは、往来に向いた二階の広座敷であったが、前の客の残肴ざんこうやら鼻紙などが、まだきもせず散らかっている。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御奉納も豊かである。何を苦しんで深夜を選んで台所口へ残肴ざんこうを漁りに出かける必要があろう。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
(臨時の客は二宮にぐう大饗だいきやうと同日に摂政関白家が、大臣以下の上達部かんだちめを招いて催す饗宴で、大饗と別に変りがない。)五位も、外の侍たちにまじつて、その残肴ざんかう相伴しやうばんをした。
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
云々今の横綱も残肴ざんかうの恵によつて育まれた。
相撲の稽古 (新字旧仮名) / 岡本一平(著)