“地虫”の読み方と例文
旧字:地蟲
読み方割合
じむし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのばんつきは、あかるかったのです。そして、地虫じむしは、さながら、はるおもわせるようにあわれっぽい調子ちょうしで、うたをうたっていました。
冬のちょう (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、丁度箪笥たんすの前に立止った時、頭の上から、非常にかすかな地虫じむしの鳴声でもある様な、物音が聞えて来る様に感じた。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
見込んでお願い申します。寅五郎にられた土地を親仁に返してやって下さい。親仁は地虫じむしのようなもので、土がなくちゃ生きて行けない人間です