“般若丸”の読み方と例文
読み方割合
はんにゃまる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、すこしおどろいた顔をして、その男をふりあおいだ竹童は、へんじをするまえにパッと立ちあがって、般若丸はんにゃまるつかへ手をかけた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
セセラ笑って、ひっ返した早足はやあし燕作えんさくがみをする竹童の胸板むないたに足をふんがけて、つかんでいる般若丸はんにゃまるを力まかせに引ったくった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
右手めてに、名刀般若丸はんにゃまるを、ひだりの手では、地や蜘蛛くもをなでまわしながら、ソロリと、八神殿の床下ゆかしたをはいだしてきた者がある。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)