“般若野”の読み方と例文
読み方割合
はんにゃの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大和やまと般若野はんにゃので、宝蔵院衆のたくさんな槍を相手にまわして闘った時の武蔵のたのもしい姿を、彼は、ここでも頭にえがいて
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兵馬の大群は、やがて般若野はんにゃのから庄川しょうがわをわたり、戸出といでに夜営し、次の日はすでに、石動いするぎの北方から山岳地へかかっていた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武蔵に捨てられても、その武蔵から離れられないで、遠く見まもりながら、彼は今般若野はんにゃのの沢の上にあたるところへ来て、ぺたっと坐っている。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)