“戸出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
といで66.7%
とで33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兵馬の大群は、やがて般若野はんにゃのから庄川しょうがわをわたり、戸出といでに夜営し、次の日はすでに、石動いするぎの北方から山岳地へかかっていた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
漆器では城端じょうはな白漆しろうるしを使うので有名ですが、仕事は盛ではありません。出町でまち戸出といで、福野、福光ふくみつ井波いなみなどの町々は、あるいは木綿、あるいは麻布、あるいはつむぎで、見るべき品を産します。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
春のころ囃のある夜は里人も門戸を閉ぢて戸出とでをせず、物音高くせざりしなり。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)