“茶代”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちやだい55.6%
ちゃだい33.3%
ぶだい11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彌次郎兵衞やじろべゑといふ小田原通をだはらつう、アイお茶代ちやだいいたよ、とヅイとるのに、たび早立はやだちとあつて午前六時ごぜんろくじ搖起ゆりおこされたねむでついてく。
城の石垣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ひとこころこころって、いよいよ調子ちょうしづいたのであろう。茶代ちゃだいいらずのそのうえにどさくさまぎれの有難ありがたさは、たとえ指先ゆびさきへでもさわればさわどくかんがえての悪戯いたずらか。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
茶代ぶだいをつけてとあたしが云うと、笑って頭を振った。親切な女がいて、あそばないでお茶だけならそれでいいと教えてくれたって……。そしてその女の名刺を持っていた。知ってる女だった。
溺るるもの (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)