“入夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にゅうふ60.0%
にふふ20.0%
いりむこ6.7%
にうふ6.7%
ようし6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小身であっても武家奉公をし、医を志した馬琴である。下駄屋の入夫にゅうふを嫌って千蔭ちかげに入門して習字の師匠となった馬琴である。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
かさねしが當代たうだい新田につたのあるじはいへにつきて血統ちすぢならず一人娘ひとりむすめ入夫にふふなりしかばあひおもふのこゝろふかからずかつにのみはし曲者くせものなればかねては松澤まつざは隆盛りうせい
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
贔屓ひいきになし富澤町古着渡世甲州屋とて身代しんだい可成かなりなる家へ入夫いりむこの世話致されたり其後吉兵衞夫婦の中に男子二人を儲け兄を吉之助と名付弟を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
細君が、わたくしうちに居つても、貴方あなたて御仕舞になれば、あとが困るぢやありませんかと云ふと、なに構はないさ、御前おまへは勝手に入夫にうふでもしたらからうとこたへたんだつて
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
兎角とかくする内に渡邊が帰って、筆写書類を見せた、戸籍を見るとゆき子の母は家附の娘で前夫も入夫ようしであったが、十八年前死亡し、それから一年ほどしてから、今の善兵衛が入家した後
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)