“いりむこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
入聟42.1%
入婿42.1%
入壻5.3%
入夫5.3%
入婿子5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お定は先妻の子の伊助がお人よしのぼんやりなのを倖い、寺田屋の家督は自身腹を痛めたすぎ入聟いりむことってつがせたいらしい。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
それに中川君がお登和さんのために勝手道具や何かを買って遣るつもりだから君は入婿いりむこ同様大手を振って引越しが出来る。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
わたしはもう四十五しじゅうごで、おまけに苦労をし続けて年よりけていたのだが、一人口は食えなくても二人口は食えるなどと云って、小金を持った後家さんの所へ、入壻いりむこに世話をしよう
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
贔屓ひいきになし富澤町古着渡世甲州屋とて身代しんだい可成かなりなる家へ入夫いりむこの世話致されたり其後吉兵衞夫婦の中に男子二人を儲け兄を吉之助と名付弟を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
人みなその処置のよろしきを得しをたたえしとなん。正は浜子をめとりてにわかに分限となりし心地はしたれど。入婿子いりむこ同じことにて。浜子は主人のごとくなれば。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)