“椙”の読み方と例文
読み方割合
すぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小姑のすぎも嗤い、登勢のうすい耳はさすがに真赧まっかになったが、しかしそれから三日もたつともう嗤われても、にこっとえくぼを見せた。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
お定は先妻の子の伊助がお人よしのぼんやりなのを倖い、寺田屋の家督は自身腹を痛めたすぎ入聟いりむことってつがせたいらしい。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
伊助の神経ではそんな世話は思いも寄らず、すぎも尿の世話ときいては逃げるし、奉公人もいやな顔を見せたので、自然気にいらぬ登勢に抱かれねばお定は小用も催せなかった。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)