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葛誠
待設けたる斉泰は、たゞちに符を発し
使を遣わし、
往いて燕府の官属を逮捕せしめ、
密に
謝貴張昺をして、燕府に在りて内応を約せる
長史葛誠、
指揮盧振と気脈を通ぜしめ
天下何事か為す
可からざらんや、と奮然として瓜を地に
擲てば、護衛の軍士皆激怒して、
前んで昺と貴とを
擒え、かねて朝廷に内通せる
葛誠盧振等を殿下に取って
押えたり。
建文元年正月、燕王
長史葛誠をして入って事を奏せしむ。
誠、帝の
為に
具に
燕邸の実を告ぐ。こゝに
於て誠を
遣りて燕に
還らしめ、内応を
為さしむ。燕王
覚って之に備うるあり。