“膝小僧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひざこぞう94.1%
ひざっこぞう5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『ああまだ膝小僧ひざこぞうにもとゞいてないよ。さうさな、やすみなしの直行ちよくかう夕方ゆふがたまでにはけるだらう。これからが大飛行だいひこうになるんだ。』
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
その上男はこの寒いのに膝小僧ひざこぞうを少し出して、こんの落ちた小倉こくらの帯の尻に差した手拭てぬぐいを抜いては鼻の下をこすった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大巌おおいわの崖が薄黒く、目の前へ蔽被おっかぶさって、物凄ものすごうもなりましたので、ふんどしめ直すやら、膝小僧ひざっこぞうを合わせるやら、お船頭が、ほういほうい、と鳥のような懸声で、浜へ船をつけまして
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)