“鼠小僧”の読み方と例文
読み方割合
ねずみこぞう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは勿論国技館の影の境内けいだいに落ちる回向院ではない。まだ野分のわきの朝などには鼠小僧ねずみこぞうの墓のあたりにも銀杏落葉いちょうおちばの山の出来る二昔前ふたむかしまえの回向院である。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
鼠小僧ねずみこぞうもそれであり、木鼠小僧のように、人名辞書にまで何ぺージか費やされているものもある。日本左衛門もそれであり、雲切仁左衛門もそれである。
江戸の昔を偲ぶ (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「その泥棒で思い出した。噂に高い鼠小僧ねずみこぞう、つかまりそうもありませんかな?」ふと主人あるじはこんな事をいった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)