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金目垣
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かなめがき
ふりがな文庫
“
金目垣
(
かなめがき
)” の例文
叔父の家は広い植木屋の地内で、
金目垣
(
かなめがき
)
一つ隔てて、
直
(
じか
)
にその道路へ接したような位置にある。垣根の
側
(
わき
)
には、細い乾いた
溝
(
みぞ
)
がある。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
仕切りの
金目垣
(
かなめがき
)
は、いやが上にもよく茂り、野良犬の通路とも見えるかなりの穴が一つある外には、木戸一つない
因業
(
いんごう
)
なものでした。
銭形平次捕物控:085 瓢箪供養
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
金目垣
(
かなめがき
)
にささやかな門、庭木が小暗くしげっている。南向きの六畳の部屋、経机を前にしとねにより、書見している一人の武士、ほかならぬ袴広太郎。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「最早お房は居ない」こう思って、若葉の延びた
金目垣
(
かなめがき
)
の側に立った時は、母らしい涙が流れて来た。お雪は家の内へ入って、泣いた。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
庭木がこんもり繁っていて、容易に奥が見えすかれず、まわりはグルリと
金目垣
(
かなめがき
)
、
狆
(
ちん
)
が一匹といいてえが猫と鸚鵡が住んでらあ。……とおれは思うのだ。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
歩調を
揃
(
そろ
)
えた靴の音が起った。カアキイ色の服を着けた新兵はゾロゾロ窓の側を通った。
金目垣
(
かなめがき
)
一つ隔てた外は直ぐ往来で、暗い
土塵
(
つちぼこり
)
が家の内までも入って来た。
芽生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
フーッとうなるとスペイン猫、ポンと
金目垣
(
かなめがき
)
をおどり越えた。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
中には月あかりの中を
馳出
(
かけだ
)
して行くのもあった。三吉は姪を
庇護
(
かば
)
うようにして、その側を盗むように通った。表の門から入って、
金目垣
(
かなめがき
)
と窓との狭い間を庭の方へ抜けると、裏の女教師の家でも寝た。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
垣
常用漢字
中学
部首:⼟
9画
“金目”で始まる語句
金目
金目銀目
金目貫
金目黐
金目黐垣