“マレデツトオ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
畜生50.0%
因業50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此よりサンタガタまでは、まだ若干の路程あるに、やみは漸く我等の車をつゝまんとす。馭者は畜生マレデツトオを連呼して、鞭策べんさく亂下せり。
我等は凝息ぎやうそくして行くほどに、一英人の導者と共に歸り來るに逢ひぬ。かれ、汝等の間に英人ありやと問ふに、われ、無しと答ふれば、一聲畜生マレデツトオと叫びて過ぎぬ。
忽ち車主エツツリノの一聲の因業マレデツトオを叫びて、我等に馳せ近づくを見き。手形の中、不明なるもの一枚ありとの事なり。われはその一枚の必ず我劵なるべきを思ひて、滿面に紅をしたり。