“うらめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
45.5%
36.4%
可恨9.1%
可怨9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例えられぬほどうらめしく思われるに反して、蘿月の伯父さんの事がなんとなく取縋とりすがって見たいようになつかしく思返された。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
然もうらめに見上げしが外記の方に向ひ流石さすがは御當家の御重役程有てよくこそ御尋ね下されたり實の處は人を殺したる覺えは御座らねども責苦の嚴敷故に所詮しよせん實事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
貫一はかく自ら慰めて、さすがに彼の巧言を憎し可恨うらめしとは思ひつつも、げてさあらぬていに聴きゐたるなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
可恨うらめしげに満枝はことばを絶ちて、横膝よこひざに莨をひねりゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「まあ、砂がついて、あれ、こんなに、」と可怨うらめしそうに、袖についたほこりを払おうとしたが、ふと気を着けると、たもと冷々ひやひやと湿りを持って、まみれた砂も落尽くさず
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)