可恨うらめ)” の例文
貫一はかく自ら慰めて、さすがに彼の巧言を憎し可恨うらめしとは思ひつつも、げてさあらぬていに聴きゐたるなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
可恨うらめしげに満枝はことばを絶ちて、横膝よこひざに莨をひねりゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)