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恨
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うらめ
ふりがな文庫
“
恨
(
うらめ
)” の例文
人に物を思わせたる
報酬
(
むくい
)
はかくぞと
詈
(
ののし
)
りて、下枝が細き
小腕
(
こがいな
)
を後手に
捻
(
ね
)
じ上げて、
縛
(
いまし
)
めんとなしければ、下枝は糸よりなお細く、眼を見開きて
恨
(
うらめ
)
しげに
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
然も
恨
(
うらめ
)
し
氣
(
げ
)
に見上げしが外記の方に向ひ
流石
(
さすが
)
は御當家の御重役程有て
能
(
よく
)
こそ御尋ね下されたり實の處は人を殺したる覺えは御座らねども責苦の嚴敷故に
所詮
(
しよせん
)
實事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
彼はいと
辛
(
つら
)
しとやうに、
恨
(
うらめ
)
しとやうに、さては悲しとやうにも直行を
視
(
み
)
るなりけり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
遂に辱められたるを以て
恨
(
うらめ
)
しとなす〉とあり、『古事記』には〈その産に
方
(
あた
)
っては八尋の
和邇
(
わに
)
と化りて匍匐い
逶蛇
(
もこよ
)
う〉とあり、その前文に〈すべて
佗国
(
あだしくに
)
の人は産に臨める時、
本国
(
もとつくに
)
の形を以て
産生
(
う
)
む
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
一同御呼出になり
御尋
(
おたづ
)
ねありし時は一向に其場へ
面出
(
かほだし
)
もせず夫ゆゑ今に
夫
(
をつと
)
の
證
(
あか
)
りも立ず不實と云ふも
餘
(
あま
)
りあり御前の
在家
(
ありか
)
さへ知れなば文右衞門の身分は
直樣
(
すぐさま
)
證
(
あか
)
りが立御免のあるに
相違
(
さうゐ
)
なし
恨
(
うらめ
)
しきは市之丞殿と
女心
(
をんなごころ
)
の一※に
迫
(
せま
)
り
口惜紛
(
くやしまぎ
)
れに市之丞へ喰付呉んとするゆゑにお梅は
惘
(
あき
)
れて茫然たりしがマア/\御新造樣其所を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“恨”の解説
恨(ハン)は、朝鮮文化においての思考様式の一つで、感情的なしこりや、痛恨、悲哀、無常観をさす朝鮮語の概念。歴史学者の古田博司は朝鮮文化における恨を「伝統規範からみて責任を他者に押し付けられない状況のもとで、階層型秩序で下位に置かれた不満の累積とその解消願望」と説明している。
(出典:Wikipedia)
恨
常用漢字
中学
部首:⼼
9画
“恨”を含む語句
怨恨
御恨
悔恨
長恨歌
遺恨
逆恨
痛恨
憤恨
意趣遺恨
意恨
多恨
此恨
可恨
恨事
忿恨
恨気
万恨
慙恨
此遺恨
秋恨
...