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茶献上
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ちゃけんじょう
ふりがな文庫
“
茶献上
(
ちゃけんじょう
)” の例文
茶献上
(
ちゃけんじょう
)
の帯の背にはさんだ白扇をとって、
煽
(
あお
)
ぎながら、畳んだ手拭の中をかえして
頸
(
くび
)
を
拭
(
ふ
)
いた。小判形の
団扇
(
うちわ
)
が二本、今戸名物、
船佐
(
ふなさ
)
の
佃煮
(
つくだに
)
の折が出される。
旧聞日本橋:18 神田附木店
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
庭は二た間を貫ぬく
椽
(
えん
)
に沿うて勝手に折れ曲ると云う名のみで、幅は
茶献上
(
ちゃけんじょう
)
ほどもない。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
黄
(
き
)
びらの
無紋
(
むもん
)
に、
茶献上
(
ちゃけんじょう
)
の帯。切れの長い
眼尻
(
めじり
)
に、燭台の灯がものすごく躍る。男でも女でも、美しい人は得なものです。どんな
恰好
(
かっこう
)
をしても、それがそのまま、すてきもないポーズになる。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
思い立ったとなると、その場に編笠深く
面
(
おもて
)
をかくして、白柄細身をずっしり長く落して差しながら、
茶献上
(
ちゃけんじょう
)
の博多は旗本結び、
曲輪
(
くるわ
)
手前の
女鹿坂
(
めじかざか
)
にさしかかったのは、丁度
頃
(
ごろ
)
の夕まぐれでした。
旗本退屈男:04 第四話 京へ上った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
まだ其の頃は余り
兵児帯
(
へこおび
)
は締めません時分だから、
茶献上
(
ちゃけんじょう
)
の帯を締め、
象牙
(
ぞうげ
)
へ四君子の
彫
(
ほ
)
ってある
烟管筒
(
きせるづつ
)
が
流行
(
はや
)
ったもので、
烟草入
(
たばこい
)
れは
黒桟
(
くろざん
)
に金の時代の
宜
(
い
)
い金物を打ち、少し色は赤過ぎるが
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
帷子
(
かたびら
)
に
茶献上
(
ちゃけんじょう
)
——口のなかで
謡曲
(
うたい
)
でもうなりながら、無心に水打つ姿。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
茶
常用漢字
小2
部首:⾋
9画
献
常用漢字
中学
部首:⽝
13画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“茶”で始まる語句
茶
茶碗
茶店
茶屋
茶釜
茶箪笥
茶漬
茶筅
茶色
茶褐色