“青涕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あおばな33.3%
あをつぱな33.3%
あをばな33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村あってより見たこともないおびただしい車の入来じゅらいに眼を驚かした村の子供が、草履ぞうりばた/\大勢おおぜい縁先えんさきに入り込んで、ぽかんとした口だの、青涕あおばなの出入する鼻だの、驚いた様な眼だのが
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
私や金と同じことに今では如何か一人立ち、然も憚りながら青涕あをつぱな垂らして弁当箱の持運び、木片こつぱを担いでひよろ/\帰る餓鬼の頃から親方の手について居た私や仙とは違つて奴は渡り者
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
当主のセイ吉といふ人は、小学では同級で、青涕あをばなを初中終啜つてゐた、おつとりした子であつたが、此家も、電車道に屋敷を奪はれて、折口の古屋敷は亡くなつた訣なのである。
折口といふ名字 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)