ぱな)” の例文
貧乏な、御家人風情ごけにんふぜいではあっても、かく両刀りゃんこを差したあがりのおれが、水ッぱなをすすりながら、町内のお情で生きている夜番のじじいと一緒に、拍子木ひょうしぎをたたいたり、定使じょうづかいをする始末だ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
私や金と同じことに今ではどうか一人立ち、しかもはばかりながらあおぱならして弁当箱の持運び、木片こっぱを担いでひょろひょろ帰る餓鬼がきのころから親方の手についていた私や仙とは違って奴は渡り者
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
水ッぱなすすりながら、闇太郎の後姿に、眼が触れたか触れぬか
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
と、老人は、水ッぱなすすって、目を輝かして
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)