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涕
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ぱな
ふりがな文庫
“
涕
(
ぱな
)” の例文
貧乏な、
御家人風情
(
ごけにんふぜい
)
ではあっても、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
両刀
(
りゃんこ
)
を差したあがりのおれが、水ッ
涕
(
ぱな
)
をすすりながら、町内のお情で生きている夜番の
爺
(
じじい
)
と一緒に、
拍子木
(
ひょうしぎ
)
をたたいたり、
定使
(
じょうづか
)
いをする始末だ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
私や金と同じことに今ではどうか一人立ち、しかも
憚
(
はばか
)
りながら
青
(
あお
)
っ
涕
(
ぱな
)
垂
(
た
)
らして弁当箱の持運び、
木片
(
こっぱ
)
を担いでひょろひょろ帰る
餓鬼
(
がき
)
のころから親方の手についていた私や仙とは違って奴は渡り者
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
水ッ
涕
(
ぱな
)
を
啜
(
すす
)
りながら、闇太郎の後姿に、眼が触れたか触れぬか
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
と、老人は、水ッ
涕
(
ぱな
)
を
啜
(
すす
)
って、目を輝かして
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
“涕(
涙
)”の解説
ナミダ
涙(なみだ、淚、涕、泪、涙液)は、目の涙腺から分泌される体液のことである。眼球の保護が主要な役割であるが、ヒト特有の現象として、感情の発現による涙を流すことがある。
(出典:Wikipedia)
涕
漢検1級
部首:⽔
10画
“涕”を含む語句
涕泣
流涕
水涕
青涕
鼻涕
涕垂
涕汁
涕涙
涕泗
流涕滂沱
破涕
俯首流涕
泣涕流亡
泣涕
歔欷流涕
徬徨涕泣
其涕