“定使”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうづかい50.0%
じょうづか50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉左衛門は会所の定使じょうづかいに言いつけて、熱田神社祈祷の札を村じゅう軒別に配らせていると、そこへ金兵衛のたずねて来るのにあった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
平素人にやとわれる身分軽き祠丁でありながら、その折だけは、獅子神の如く尊大に振舞うとは、我が甲斐国の各村に行われた、獅子舞の聟いじめの折に、往々、村の定使じょうづかいと称する者が
獅子舞雑考 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
御用の諸家休泊年内旅籠はたごの不足銭、問屋場の帳付けと馬指うまさしおよび人足指にんそくざし定使じょうづかいらへの給料、宿駕籠しゅくかごの買い入れ代、助郷人馬への配当、高札場ならびに道路の修繕費
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
貧乏な、御家人風情ごけにんふぜいではあっても、かく両刀りゃんこを差したあがりのおれが、水ッぱなをすすりながら、町内のお情で生きている夜番のじじいと一緒に、拍子木ひょうしぎをたたいたり、定使じょうづかいをする始末だ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)