定使じょうづか)” の例文
御用の諸家休泊年内旅籠はたごの不足銭、問屋場の帳付けと馬指うまさしおよび人足指にんそくざし定使じょうづかいらへの給料、宿駕籠しゅくかごの買い入れ代、助郷人馬への配当、高札場ならびに道路の修繕費
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
貧乏な、御家人風情ごけにんふぜいではあっても、かく両刀りゃんこを差したあがりのおれが、水ッぱなをすすりながら、町内のお情で生きている夜番のじじいと一緒に、拍子木ひょうしぎをたたいたり、定使じょうづかいをする始末だ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)