“ねば”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ネバ
語句割合
粘93.4%
粘着1.9%
黏1.9%
寝脹0.9%
根生0.9%
根蔓0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫人の最後の夫ジョルジュには夫人はまだ未練があるようだ。そのせいかジョルジュの話をするときに夫人は一番新吉に粘(ねば)りつく。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
外国米の御飯ならば直(す)ぐ裏漉(うらごし)に掛けられますが日本米の御飯は一旦(いったん)煮るとか擂(す)るとかしないと粘着(ねば)り付(つ)いて裏漉しに骨が折れます。ジャガ芋なんぞでも日本のは大層粘着力が強いようです。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
髮(かみ)が黏(ねば)るやうになるとおつぎは其(そ)の粘土(ねんど)をこすりつけて、肌(はだ)ぬぎになつた儘(まゝ)黄色(きいろ)く染(そ)まつた頭(あたま)を井戸(ゐど)の側(そば)で洗(あら)ふのである。さうして其(そ)のふつさりとした髮(かみ)は二度(ど)梳(す)く處(ところ)は三度(ど)梳(す)くやうに成(な)つた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
血の気の少ない寝脹(ねば)れた顔をし、低い額をし、息をするために口を開き、ふくれつき出た唇(くちびる)で鯉(こい)のような口つきをしていて、今は美しくないことを知っている。
依然両手を広げたまま、地から根生(ねば)えた樫の木のように、無言の威嚇を続けていた。脈々と迸(ほとば)しる底力が、甚内の身内へ逼って来た。強敵! と甚内は直覚した。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)