“ねばり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
粘着16.7%
粘着力16.7%
粘着性16.7%
粘糊16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
但しその親切は初から少しねばりがあるように感じて、嫌であったが、年長者に礼を欠いではならないと思うので、忍んで交際していたのである。そのうちに手を握る。頬摩ほおずりをする。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
葛湯くずゆを練るとき、最初のうちは、さらさらして、はし手応てごたえがないものだ。そこを辛抱しんぼうすると、ようやく粘着ねばりが出て、ぜる手が少し重くなる。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そうするとメリケン粉の粘着力ねばりが出てお菓子が重くなります。つまりカステラを拵えるのと同じ事です。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
ホンのザッと混ぜないと粉の粘着性ねばりが出て重くなります。その次にまた前に残してある玉子の白身をよくよく泡立てて少しずつ幾度にもメリケン粉をバラバラと振かけながらその中へ混ぜます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
ふ時のあしには、一種の粘糊ねばりが有るから、だるいのをしてはたくはいが、悪くてのひらにでもつぶれたらうせう。
蠅を憎む記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)