ねばり)” の例文
それは美男葛びなんかずらといってね。夏は青白い花が咲くのだ。もうつぼみがあるだろう。実が熟すると南天のように赤くて綺麗だよ。蔓の皮をいで水に浸すと、ねばりが出るのを
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
但しその親切は初から少しねばりがあるように感じて、嫌であったが、年長者に礼を欠いではならないと思うので、忍んで交際していたのである。そのうちに手を握る。頬摩ほおずりをする。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)