“ねばりけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
粘氣50.0%
粘着性25.0%
粘着力12.5%
粘着気12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兄は扇をたゝむと、粘氣ねばりけのある落着いた物言ひをして又かう論じ始めた。彼れは顯微鏡のカバーの上のほこりから物惰氣ものうげに眼を兄の方に轉じた。
実験室 (旧字旧仮名) / 有島武郎(著)
白粥は水分ばかり多くって滋養分がすくないのみならずその粘着性ねばりけが胃の粘膜を刺撃しますから胃の悪い病人にはくいけません。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
固く捏ねて寝かしておいて自分で柔くなったのは軽くって味が良うございましょう。しかし一番大切なのは粉の性質でメリケン粉の中でも粘着力ねばりけの強いのをらなければいけません。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
これは畢竟ひっきょう小麦の性質が違うからで西洋の小麦粉は粘着力ねばりけすくのうございます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
伊太利製や仏蘭西製の上等は滅多にありません。その味の悪い事と申したらポツポツして粘着気ねばりけがありません。これもやっぱり小麦粉の性質にるのでしょう。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)