粘着性ねばりけ)” の例文
第十三 セーゴのマッシ セーゴとは西崑米さいごんまいといって我邦の道明寺糒どうみょうじほしいに似た小さいまるい粒で、煮ると粘着性ねばりけのない葛のようになります。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
白粥は水分ばかり多くって滋養分がすくないのみならずその粘着性ねばりけが胃の粘膜を刺撃しますから胃の悪い病人にはくいけません。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
第四 炒米いりごめの粥 白粥は粘着性ねばりけが多くって胃の悪い病人に適しませんからその時は炒米の粥を用います。これは西洋風にすると米を洗いません。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
第十二 アロルートの粥 これも我邦の葛に似てモット粘着性ねばりけの強いものです。製法と分量はコルンスタッチの通りです。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)