ねば)” の例文
暫く歩かせた後、賊は己の衣服を剥いで、己をピニイの木の幹に縛り附けた。己の背は木の皮でこすられて、肌には樹脂やにねばり附いた。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
かみねばるやうになるとおつぎは粘土ねんどをこすりつけて、はだぬぎになつたまゝ黄色きいろまつたあたま井戸ゐどそばあらふのである。さうしてのふつさりとしたかみは二ところは三くやうにつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)