“こんじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コンジョウ
語句割合
紺青39.1%
今生38.3%
根性19.1%
根生1.7%
今世0.9%
魂情0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
色は一刷毛ひとはけ紺青こんじょうを平らに流したる所々に、しろかねの細鱗さいりんを畳んでこまやかに動いている。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
黒んぼの子守こもりがまっかな上着に紺青こんじょう白縞しろじまのはいったはかまを着て二人の子供を遊ばせている。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
今生こんじょうの思いをとげた気がしたよ。妻子の顔を見るなどは、ここでは、ぜいたくなことだった。皆には何かすまないのう」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さいなあ。今生こんじょうの思い出に今一度、見たいと思うてはおりまするが、今の体裁ていたらくでは思いも寄りませぬ事で……」
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
彼に転宿する余裕よゆうありしゆえ、心の独立を失わなかったが、この余力なき人はますます根性こんじょう卑屈ひくつとなる。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「あああ、困ったことだ、お前のひが根性こんじょうは骨までみ込んでしまっているのだ、情けないことだ」
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
此の年四月から十月まで習ったのだが一生懸命と云うものは強いもので、少しも斬込む隙がないから、此奴こいつ中々剣術が出来る奴だなと思い、又市も油断をしませんで隙が有ったら逃げようかなんと云う横着な根生こんじょうが出まして
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
四民平等の世の中なのに——おれはいけない。なあんだ、当り前だと思いながら、なさけないことに町人根生こんじょうがぬけないのだな、心ではそう思いながら、つまらない奴に、自然と頭が下がりやがる。ひどいもので、代々植付けられて来た卑屈だ。
逢うが別れの今世こんじょうに、臨終いまわのなごりをおしむため、華燭かしょく銀燈輝いて、見返る空に月のごとき、若竹座を忍んで出た、慈善市バザアの光を思うにつけても、横町の後暗さは冥土よみじにもまさるのみか。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼は自身の子供じみたひがみっぽい魂情こんじょうを、いくらか悔いてもいたが、とかく苦悩と煩いの多いこの生活を、一気にたたきつけるのも、彼女に新らしい恋愛もまだ初まっていない、こんな時だという気もしていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)