“こんせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懇請50.0%
金精13.3%
悃誠10.0%
今世6.7%
渾成6.7%
崑生3.3%
懇情3.3%
混世3.3%
混成3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つぎやうや主人しゆじんかへつた。巡査じゆんさはなしをしてたがときはもう被害者ひがいしやからの申報書しんぱうしよ分署ぶんしよ提出ていしゆつされてあつたのでさら分署長ぶんしよちやう懇請こんせいしてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
今日は名にし金精こんせい峠である。ほとんど直立せる断崖絶壁を登ること一里八丁、樵夫きこりが連れて来た犬が莫迦ばかえ付いて始未におえぬ。
いやしくも吾が区々の悃誠こんせいを諒し給わば、幕吏必ず吾が説をとせんと志を立てたれども、蚊虻ぶんぼう山を負うのたとえついに事をなすことあたわず今日に至る。また吾が徳の非薄ひはくなるによればなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
わが故郷ならざりしがゆえにその美と厳とはかえって孤独悲哀の情を喚起せしごとく、この世は今は異郷と変じ、余はなお今世こんせいの人なれどもすでにこの世に属せざるものとなれり。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
日本を代表しての古今独歩とはし難い……日本を代表する以上は、そのすべてが日本化されて、そうして独自の境に立って、天下を睥睨へいげいするという渾成こんせいと、気魄きはくが無ければならないのです。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「わしのむすめ崑生こんせいにめあわしたい」
青蛙神 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
差加へ病氣中は座敷牢ざしきらうへなりとも入置が宜からんと申されければ佐十郎ハツと平伏へいふくなし段々御懇情こんせいの御言葉有難くかしこまり奉つる主人も定めて忝けなく存候はん早速まかかへり御示の如く屹度きつと相守らせ申べく候と涙を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
樊瑞はんずい——あだ名を(混世こんせい魔王)
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
せんだってじゅうから日本は露西亜ロシアと大戦争をしているそうだ。吾輩は日本の猫だから無論日本贔負びいきである。出来得べくんば混成こんせい猫旅団ねこりょだんを組織して露西亜兵を引っいてやりたいと思うくらいである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)