“かねだま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金玉33.3%
金精33.3%
金魂33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金持ちになれる真理となれない真理——転がりこんで来た金玉かねだまを、これは正当な所得ではございませんとかえして貧乏する。いまどきそんなことはないかもしれないが、私のうちがそれだった。
旧聞日本橋:17 牢屋の原 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
アンポンタンのうちの小さい女中は、裏の方にあるはばかりから出たとき、すぐそばをスーッと流れていったのでキャッと声をたてた。祖母は金玉かねだまだといった。金盥かなだらいなべでふせなければだめなのだといった。
旧聞日本橋:17 牢屋の原 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
い心持に眠気がさすと、邪魔なあかりひじにかけて、腕を鍵形かぎなりに両手を組み、ハテ怪しやな、おのれ人魂ひとだまか、金精かねだまか、正体をあらわせろ! とトロンコの据眼すえまなこで、提灯を下目ににらむ、とぐたりとなった
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ふふん」と笑った荻野八重梅、「人魂だろうと怖いものか! 浮世で怖いは金魂かねだまだあね。……それはとにかく、幹様の後生、ちょっと拝んで置こうかしら」ポンポンと柏手かしわでを打ったとたん
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)